はじめての痴●電車

上鶴●●●に通う 桃井さくら。
息を切らせて電車に滑り込んだとき、車内はすでに満員だった。
いつもの1本前の電車なら、まだ少し余裕がある時間帯。でも今日は違った。
(はぁ……最悪……)
ぎゅうぎゅう詰めの車内。両肩は人に押され、腕は体の横に下ろすことすらできない。
軽くつま先立ちになるほどの密度。
と、その時。腰のあたりに、なにかが当たった。
やわらかいような、でも角のあるような――はっきりしない感触。
それは、逃げられない凌●の時間の始まりだった…


